本日は、急きょお集まりいただき、誠にありがとうございます。
それでは「芳賀・宇都宮LRT事業の進捗状況等」につきまして、ご説明いたします。
LRTにつきましては、「NCC」の形成を支える総合的な公共交通ネットワークの要として、必要不可欠な都市の装置でありますことから、「今を生きる市民・未来を生きる市民が豊かで幸せに生活できるまち」の実現に向けまして、国や県のご指導・ご支援を賜りながら、芳賀町及び、宇都宮ライトレール株式会社と連携を図り、その整備に取り組んでいるところであります。
このような中、「芳賀・宇都宮LRT事業」につきましては、これまで、事業用地の引渡しが完了した箇所から順次、各種工事に着手してきたところでありますが、今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響などにより、事業用地の取得に時間を要しており、目標である令和4年3月の開業につきましては、1年程度遅れる見通しであります。今後は、令和5年3月の開業を目指し、軌道工事などの各種工事に取り組んでまいります。
この開業時期の延伸に伴い、宇都宮ライトレール株式会社におきましては、人件費などの開業前経費が、5億円程度増加する見込みとなっており、この費用につきましては、軌道施設の整備が遅れることにより、生じるものでありますことから、本市と芳賀町におきまして、負担する必要があると考えているところであります。また、現行の資金計画である資本金4.9億円から資本金10億円までの増資につきましては、宇都宮ライトレール株式会社におきまして、今後、各株主と調整を図り、新年度に実施する予定であります。
次に、LRT事業の概算事業費につきましては、今年度、本市初となるレールの敷設をはじめ、停留場の整備や車両の製造に着手するなど、全ての工種における工事等の出来高を、把握することが可能になりましたことから、これらの実績を踏まえ、本市概算事業費、約412億円を精査してきたところ、現地の施工条件等への対応や、建設需要の増加などの 社会情勢の変化、安全性・利便性の向上などから、約191億円の増加となり、約603億円となる見込みであります。
LRT車両につきましては、今年度から 車両製造に着手し、今年度末を目途に、1編成目の納入を目指してきたところでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、一部の外国製部品の調達が遅れている状況であり、1編成目の納入時期が2カ月程度遅れる見通しであります。
芳賀・宇都宮LRT事業につきましては、 開業時期が1年程度遅れることとなりますが、開業を心待ちにしていただいている多くの市民の皆様のご期待に応えられるよう今後とも、関係機関のご協力をいただきながら、その早期実現に向けまして全力で取り組んでまいります。