目次

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ダイヤ設定の機能(基本情報)

【重要】基本の基本

設定の順序

運行計画は、必ず運行時間・運休日 → 進行設定 → 発車設定 の順に行う
これを怠ると、設定時にかなり痛い目にあうことになる。
ただし、入庫等をする際に入庫時間等が発車設定をするまで分からないという場合は運行時間よりも先に発車設定をすること。
先に運行時間を設定してずれていると変な位置で運行終了して翌日に詰まって大惨事なんてことがある。
また複線の場合、絶対に左側通行 (隣町との接続の向きは必ず左側通行になる)。

【簡単】誰でもできる!インスタントダイヤの設定講座

同時発車法

アートディンク公認の解説動画(ニコニコ)にてぬどん氏も用いた方法。
進行設定で走行ルートを決めてから、
隣町を除くすべての駅にチェックをいれ、20分~2時間程度間隔で99回発車するよう設定する。あとは営業時間を設定すればOK。
この方法はよほど駅間隔が短くなければ絶対に衝突しない。

等間隔発車法

進行設定で走行ルートを決めてから、
単純複線の場合は

始発駅 ̄\ニニ(いくつかの駅)ニニ\_終着駅 

みたいな形の始発・終着駅の1つ手前のホームを、

環状線の場合は好きな駅を一か所、時間調整駅に設定する。
その駅のみ発車間隔を設定し、間隔がおかしくなってもその駅で時間調整して間隔をそろえられるようにする。
同時発車法より複雑なのでダイヤ初心者は避けたほうがいいかも。

回送ダイヤによる迷子

回送で列車・車が迷子になる人
回送時の交差点・分岐進行方向が設定できない人
のために

  1. 普通に運行設定をする
  2. 運行計画でリスト2を選ぶ
  3. 通常営業時間と回送時間の進行設定が右端にリストで出るので
     異なっている場合は選択して進行設定 回送タブを押して
     進行方向を通常営業時間と同じにする

隣町を使った回送設定


隣町は何本でも列車を停めることができる。そこで隣町を車庫代わりに使用すれば、許容量いっぱいの列車を走らせることが可能になる。

隣町――A駅==B駅==C駅

例えば、隣町を1本目が4:00に出発し、2本目を4:30、3本目を5:00…と30分刻みで送り出し、営業時間内はA~C駅間を往復するように設定する。
それから1本目を23:00頃にA駅で営業終了にして、回送で隣町に入るように設定すればよい。
あとは順番に営業終了時間をずらして回送設定でA駅から隣町に入るようにする。
この方法のメリットは、隣町に入れてしまったあとに線路がガラ空きになるので貨物列車の運行が行いやすくなること。
デメリットとしては、隣町とA駅との間が空きすぎていると運行費が無駄になりやすいこと。
なお、回送設定をせず、営業終了するのを隣町にすれば隣町までの乗客の運賃を稼ぐこともできる。

車庫

車庫から出す・入れる

(西)         (東)
車庫──始発・終着駅── …
車庫/

シナリオ「パークアンドライド」における車庫利用方法。
駅の進行方向設定を「営業時間帯:東 回送時間帯:西」にする(折り返しにすると出庫して駅に着いた際、折り返して車庫に戻ってしまう)。

通勤電車(ラッシュ増発)

「簡単複線ダイヤ」の時を考える。

車庫1────駅───(途中)───駅────車庫3
   \/   \      \    \/
   /\    \      \   /\
車庫2────駅───(途中)───駅────車庫4

朝、車庫1から出た列車は、車庫2に帰ってきて、夕方車庫2から出て車庫1に帰ってくる。
このようにして、四本の列車を増発できる。朝と夕方と、自由に時間が設定できるのが特徴。

資源消費子会社への輸送

ほとんどの子会社で資源の消費数は固定。
(ただし稼働率に影響を受けるので100%未満の場合は注意)

なので、発車条件の時刻設定で「1日に何回発車するか」=「何回資源を配るか」を設定することで、
過不足なく資源の配分が可能。

時刻設定が推奨されるのは、貨物列車/トラックは営業時間内のみ資源の積み下ろしを行うため。
なので、移動中などに運休時間になってしまうと、次の営業開始時刻に資源を積み込まない(あるいは降ろさない)まま出発してしまう。

こういった事態を避けるには、営業時間をギリギリのタイミングで操作する方法もあるが、
道路は交差点(や踏切)の影響でダイヤが乱れやすいので、終日営業にして出発時刻の制限で操作した方が安全、ということになる。

例えば、A-貨-Bという形(往復40分)で、AとBに一回ずつ資材を運びたい場合は、
貨物駅出発時刻を10時に設定して、1時間おきに出発を1回設定して11時出発の計2回出発する設定にしておけば、
貨物駅出発→Aに降ろす→貨物駅で積む→Bで降ろす→貨物駅で積んで翌日まで待機
といった感じとなる。
生産量に応じて回数を調整すると良い。

複雑なダイヤを組む(現在製作・整理中)

Youtubeやニコニコ動画のプレイ動画を見ると、「過密ダイヤ」と称しているものが多い。また、現実に即したようなダイヤを組む人も多い。
いざ、自分もやってみようと思って作ってみると相当難しく挫折したことは無いだろうか?
例:追越・対向・通過待ち、車庫・引上線の活用、臨時列車スジ…………。
ここではそのような一段上のダイヤの組み方を解説する。ちなみに執筆者(Inagi!.exeです。)は結構下手な方なので、参考程度にして頂きたい。

そもそも、複雑なダイヤはダイヤグラムなしには設定できない。
ダイヤグラム(運行図表)については各自詳しく調べていただくことにするが、ダイヤグラム無しで複雑な過密ダイヤを組むのはほぼ不可能。
ダイヤグラムを描画し、どこにいつ列車が居るのかを把握してこそ過密ダイヤができあがるのである。

複雑なダイヤを組むにあたってあった方がいいもの

執筆者が使っているものを紹介する。これ以外にも多くの方法があるから、自分に合った方法を取るといい。
ちなみにWindows8.1(元2001/XP/Vista/7)ユーザーなので、Mac・Linux方面のことは疎すぎる(Linux使う人がここにいるかは気にしてはならない)。ご了承を。

  1. Oudia(ダイヤグラム作成フリーソフト。WindowsXP以降対応。Mac及びChromebookは未対応)
  2. Excel(Windows標準装備の表計算ソフト*1)
    • なかったら、ペイントや手書きで事足ります。

たったこれだけだ。
もし、PCが使えない、もしくはOudia非対応のPCを使っているのなら、

  1. 紙数枚
  2. 方眼紙(1~5mm四方が望ましい)数枚
  3. シャーペン、又は鉛筆(ボールペン*2は望ましくない)
  4. 消しゴム(シャーペンや鉛筆等の後ろに付属している物や、なにかのオマケでついてきた消しゴムは望ましくない。あと、百均の消しゴムもな!!)

でもいい。

ダイヤを組む以前の話

その1【種別停車駅の設定】

実際の鉄道のうち都市圏では多くの種別が事細かに設定されている。これを再現してみる。
まず、1路線で存在する種別を書き連ねてみる。

  1. 小田急の場合
    各駅停車、準急、急行、快速急行、特急(停車パターン10種類程度)、この他に朝時間帯は通勤急行、通勤準急もある。
  2. JR常磐線
    各駅停車、普通*3、快速、特別快速、特急(ひたち、ときわ)
  3. JR飯田線
    普通、快速、特急(伊那路)
  4. JR京都・神戸線
    普通、快速、新快速、特急(はるか、サンダーバード等)
    etc...
    ではそれぞれの特徴を見てみよう(特急は割愛)。
  5. 小田急の場合
    各駅停車(優等列車の補完的な役割、近距離客向け)準急(近距離区間の速達列車)、急行(主に中・遠距離客を対象)、快速急行(対他社線、遠距離客を対象)
  6. JR常磐線
    普通(近距離客を対象)、快速(中・長距離客を対象)、特別快速(対他社線、中・長距離客を対象)
  7. JR飯田線(駅の利用者数が少ない場合は、普通列車でも通過駅が存在する場合がある)
  8. JR京都・神戸線
    普通(近距離客を対象)、快速(近・中距離客を対象)、新快速(中・長距離客を対象)

これらに共通するのは大体3つ程度のユーザー層に分けていることだ。
これを踏まえ、A3Dに移す。A3Dで実用的なのは各駅停車と優等の2種別設定。各駅停車2~3に対し優等1くらいの本数がベター。

その2【停車パターン】

種別を設定して通過駅を設定していることは、それなりにちゃんとした意味がある。
当然の話だが、比較的人口の多いところには優等種別が止まり、少ないところは通過するのが一般的である。

それ以外の場合は、他線との接続駅を止めたり、町の中心地(役所系が密集しているところ)に停めるのが一般的である。

そして、路線の途中区間に人口の少ない区間を通る、あるいは末端部の人口が少ない時はどうするか。
これは、需要のなくなる区間の直前で優等列車を各駅停車化させる場合が多い。その区間は各駅停車の優等種別のみにしてしまう場合もある。
例:京急の快特は、堀ノ内までは優等運転を行い、その先は全て各駅に止まる

これをもとにA3Dの世界に移すと、このような考え方になる。

こんなところである。

その3【列車の本数】

実際の都会の路線は1時間に6~14本程度であろう。が、A3Dでは、それを再現するのは不可能に近い。
A3Dでは時間軸と距離の関係がハチャメチャになっているのはご存知であろう。カメラモードで駅が見えるのにそこまで10分とか。
それを考えると、A3Dでは1時間に4本程度(15分に1本程度)でもいわゆる「過密ダイヤ」になる(A3Dのダイヤなら、1時間に1本程度でも十分)。
これに優等種別の追越等を考えると相当大変である。
追越設備を付ける場所、電留線の位置、末端駅の収容可能本数etc...
大変なのである。また、ラッシュダイヤを組むとなると気が遠くなる。
自分のやる気に合わせた難易度にしてほしい。
複々線にしてやると用地代は食うが、ダイヤを組むのが楽になる。


遅くなった。さあ、本題のダイヤグラム作成に移ろう。

ダイヤを組む

【駅間到達時分の把握】

これなしにダイヤグラムは作成できない。まずは必ずこの作業を行うこと。
列車は駅間の走破に何分かけるのか。
これを走らせるすべての駅間・分岐駅間において走らせるすべての速度・加速度において把握し、ダイヤを組む時の柱とする。
駅間到達時分は、列車を線路に置き、運行経路を間違いなく設定して通過・停車を設定してから発車時刻設定のリスト2を表示することより表示する。

(例)A駅からB駅までに14分、B駅からC駅まで18分かかる車両をA駅7:00発、B駅5分停車で設定する場合

着時刻発時刻発車設定
A駅7:007:00からn分毎にm回
B駅7:147:195分停車
C駅7:37---

その1【スジを組む順番】

さて、駅間到達時分を把握できたところでダイヤグラムを作ろう。
スジを組む順番に気を付けるとダイヤを組むのが楽になる。
ダイヤを作るときのコツは”設定上ネックとなる部分から先に設定する”だ。
各駅停車の優等列車退避などはもちろん、平面交差、直通接続部、路線分岐部、単線部など、ダイヤ設定上ネックとなる部分はそれぞれの路線に存在する。
そういった部分の時刻は後から変更するのが難しいので先に組み、それにあわせてほかの設定しやすい部分の時刻を決めていくのがよい。
また、初心者の人はパターンダイヤを組んでみるといい。

その2【1日で始発地点に戻す】

A3Dでは運用のローテーションがしにくい。よって、各列車の設定したダイヤの終着が次の日の始発地点でないとダイヤは成り立たなくなる。
これを念頭に置いて、運用を考えるとミスが少なくなるし、編成数も最低限に抑えられる。

ただし、路線の性質上1日で戻ってくることが不可能であれば、2本ないし4本の編成のダイヤ設定を同じにし、組み合わせ、2日ないし4日で戻ってこられるダイヤを組むと成立する。このとき、疑似的に運用のローテーションが発生する。

その3【退避駅・車庫の設置】

優等列車を走らせたいなら、数駅に一駅は退避駅が必要だ。
本数が多ければ、その数も自然と増える。HENTAI(アクロバティック)退避でもしない限りは。
車庫もまた必要だ。
基本的には、車庫に入れる運用がいくつぐらいになるのかを予想したうえで線路の本数を決めるとよい。後々拡張しやすい構造にしておいた方が無難。

その4【回送・上位種別・貨物の退避・追越・接続】

回送列車は、基本的には全駅通過が普通である。貨物列車もそうだ。
だがA3Dの場合は偶数番線と奇数番線でそれぞれ発車設定が同じになる。なので、待避線などを利用して上手く走れる線路を複数用意しないと、回送列車でも全駅停車するハメになったりする。
その1にも書いたが、基本的には上位種別から書き込む。
では、回送列車と貨物列車はどうすればいいか。
回送列車や貨物列車は、1番最後に書き込み、他の列車を調節してスジをこじ開ける。
おそらくこれが一番リアルかつ効率がいいだろう。
ただしA3Dでは発車設定が基本的に繰り返されるので、ほかの列車の時刻を調整する際は基本的に当該運用のすべての時刻を変更しなければならない。のでなるべくスジをこじ開けることなく列車を挿入できるスペースを探すこと。

A駅を出発した折り返し回送列車が、B駅で快速を抜かし、分岐駅のC駅で、普通列車を先行させ、D駅でそれを抜かす。
複雑だが、退避のしようによっては「一度先行させた列車を抜かす」や「一度抜かした列車を先行させる」も検討すべきだ。
そう、回送と貨物は大変面倒な種別であるのだ。

その5【実際に列車を設定する】

上記をふまえて、実際に列車の時刻を設定してみる。注意すべきは以下の点。

メモ

終着駅__________中間____信号所__
    \__信号所__中間__________\___終着駅

信号所で20~30分停車に設定すれば貨物などを適当に乗り入れても詰まらないので私の中の流行

─┬─────┬─
 └─停留所─┘

片側しか乗客・貨物扱い出来ない停留所などを両側進入に対応させる


*1 ここでは配線略図と運用表に使う
*2 フリクションを含む
*3 案内上取手以南は快速となる。

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