オスタガーの廃墟にて発生した、ケイラン王率いるフェレルデン連合軍と、ダークスポーンの大軍による大規模な戦闘。
DAOの序盤で発生するイベント。
連合軍の中核を成すロゲイン公爵の裏切り(戦線からの逃走)により、連合軍はわずか数名を残し壊滅。
ケイラン王と、グレイ・ウォーデンのフェレルデン指揮官であるダンカンまでもが戦死してしまう惨事となった。
説①
作中でイーモン伯爵がケイランに彼の無謀を諌める手紙を送っていたり、
側近のエルリックが「最初からあれは無謀な戦だった」と語っているように、
オスタガーでの戦いはケイランの判断ミス、最初から勝てない戦いであった可能性もある。
(ダンカンさえも、ブライトを甘く見ているケイランに懸念を示していた)
よって、ロゲインの逃亡は配下としては許されないことではあるが、戦略眼としては正しかったといえる。
数多の戦場を戦い抜いてきた現実主義者であるロゲインとの対立と、ケイランの理想主義と夢の限界が生んだ悲劇。
それがオスタガーの戦いだったのかもしれない・・・。
説②
オスタガーの戦いでは、フェレルデン軍の戦力が整う前にダークスポーンに侵攻を許してしまった。
ロゲイン隊を含む全軍で立ち向かうか、ケイランが言った様に「援軍を待つしかない」状態において、ロゲインは援軍を拒絶し、
さらには戦場からの逃亡という有り得ない選択を行った。
ダンカンはアーチデーモンの出現という最悪の事態をも想定していたが、それは杞憂となったため、
前提となる作戦通りにロゲイン隊が動いていれば、犠牲を出しつつも撃退は不可能ではなかった。
オスタガー後のロゲインの強弁に対し、ティーガン伯爵は主人公との初対面時
「ケイランが自分の名誉のために全てを危険にさらした?そんなバカな!」と言っている。
ロゲインはオーレイとの外交同盟を進めるケイランに「勝たせたくなかった」。
「オスタガー」をケイランを排除する良い機会だと思ったのだろう。
補足①
裏では、子息に恵まれないアノーラについてイーモン伯爵はケイランに「離婚」を薦めており、
自分の娘(アノーラ)を王族と結婚させ、権力を盤石なものとしつつあったロゲインにとって
ケイラン~イーモンの繋がり、ケイラン~オーレイの繋がりが脅威であったことは明白である。
(ケイラン自身はアノーラとの離婚には反対していたのだが、一方で女帝とは親密な関係でもあった。)
ケイランを見殺しにした後、ロゲインが真っ先に行ったのはイーモンの毒殺計画だった。
補足②
オスタガー戦前後で謀殺された人間が、失敗も含めて全員親オーレイ派であることから
ロゲインがまとめて殺害しようとした事は明らかで、戦略的な観点からケイランを見捨てたのではなく、
単に計画的なものであったと考えられる。