目次 †
塔の時代 †
概要 †
教会暦3期目の「塔の時代(Towers Age)」(3:00~3:99)は、当時ヴァル・ロヨーに建設が進められていた大聖堂が2:99に完成し、この巨大な建造物が街のあらゆる所から眺望できるほどの主塔を2つもつことから命名された。
主な出来事 †
- 塔の時代3:00
- 「Witch of the Wilds」や「Asha'bellanar(エルフ語でwoman of many yearsの意味)」として現在でもその存在を知られているフレメスが、この年フェラルデンのHigheverに生を受けたとされている。
- 塔の時代3:10 →【第3次ブライト開始】
- 古代神のトス(Toth)が目醒める。第3のブライトは、セダス大陸の中央からダークスポーンが噴出し、これまでにないほどの規模で始まった。
オーレイのArlesans、Montsimmardをはじめ、テヴィンターのMarnas Pell、Vyrantiumといった各都市もダークスポーンの強襲を受けた。
- これら各都市のグレイ・ウォーデンは包囲攻撃により多くの損害を被ったものの、すばやく戦力を整え徐々に盛り返していく。
- 塔の時代3:18
- ダークスポーンによるMinanter河流域の各都市に対する攻撃で自由連邦は壊滅。当初オーレイとテヴィンターは傍観を決め込んでいたが、ワイスハウプトのグレイ・ウォーデンによる度重なる要請で、包囲されている各都市に援軍を送るようになる。
- 編者注:Minanter Rivarとはネヴァーラ~自由連邦間を東西に横切る大河のことで、この河の流域には数多くの街がある。ネヴァーラの首都Nevarra City(単にNevarraと呼ばれることもある)やハンターフェル、自由連邦最大の都市スタークヘーヴンもその一つ。
- 塔の時代3:25 →【第3次ブライト終了】
- オーレイとテヴィンター大帝国の両援軍はグレイ・ウォーデンとともに、ハンターフェルで最後の決戦に挑む。
歴史上類をみないほどの凄惨な闘いの末、トスは討ちとられた。ダークスポーンの死骸の山は100フィートの高さまで及んだとされる。
この光景を目の当たりにした自由連邦の人々であったが、その感傷に浸る間もなく、今度は勝利に酔いしれた軍勢がダークスポーンの侵攻で荒廃した土地の領有に躍起する姿を見せられる羽目になる。
結果ハンターフェルはテヴィンターに、Nevarra Cityはオーレイの手に渡ることになるが、ただしその領有は長くは続かなかった。塔の時代3:49年にはハンターフェルが、塔の時代3:65年にはNevarra Cityが早々に独立するのである。(注:繰り返しになるが、ネヴァーラは5:37にTylus Van Markhamのもと一つの国家として建国されるまでは自由連邦と同様の都市国家なので注意)
- 塔の時代3:87 →【大帝国教会が誕生】
- 議論に多くの時間をかけたものの、教会の分派として大帝国教会(Imperial Chantry)が誕生。これは本拠地をテヴィンターに置き、首都ミンラーソスの聖堂で選出される独自の教皇(通常の教会の教皇とは違い男性)をもつ新たな宗派である。
大帝国教会は今までの教会とは違って魔法に対して寛容な姿勢をとり、ブラッドマジックを禁じてさえいれば魔法の使用は許されるべきだと主張。またアンドラステはあくまで希望の象徴であって、魔法の才能に長けた単なる予言者の一人に過ぎないとして、Makerの花嫁だとする今までの教会の教え、すなわち彼女の神性(divine)に疑問を投げかけたのである。
このような教義を掲げる大帝国教会に対して本来の教会が黙っているはずもなく、ヴァル・ロヨーの教皇Joyous2世はテヴィンターに唯一あるCircle of Magiに対して厳しく魔法の制限を課した。
一方大帝国教会ではミンラーソスにかかえる自らの教皇を「黒の教皇」と定義し、自分達への反感やサークル・オブ・メジャイへの扱いが人間の感情に反したものであると、教会の布教及び宣伝活動に異議を唱えたのである。
- それまでデネリムにあった塔が破壊されたため、フェレルデンにあるCircle of Magiの一つがKinloch Holdに移転。(注:Kinloch Holdとは元々Avvarが建設した砦の一つで、ここに移転してきたのがDAOにも出てくるCircle of Magi)
- 編者注:Chantryについて:http://dragonage.wikia.com/wiki/Chantry
Chantry Schismとして知られるこの一連の騒動のそもそもの発端は、アンドラステの神性(divine)の是非を問う議論から始まった。
彼女の神性に疑いの余地など持たない従来のChantry(正式には「Andrastian Chantry」と呼ばれる)に対して、これに異を唱える者達が分裂し組織されたものが「Imperial Chantry」といえる。
Imperial Chantry発足の経緯について:http://dragonage.wikia.com/wiki/Imperial_Chantry
- そもそも皇帝ドラコンが最初の教皇にJustinia1世を任命した時(1:1 Divine)、テヴィンターの人間はこれを快く思わなかった。というのもオーレイが帝国として成立する前からテヴィンターでは独自のChantryといえる組織がArchonの手によってすでに存在しており、アンドラステが亡くなったテヴィンターこそ聖なる地であるという自覚もあった。(注:テヴィンター暦のHessarianについてを参照)
- テヴィンターは歴史的に見て非常に魔法を重んじてきた国であり、魔法を軽んじることは古代の祖先を蔑ろにするようなもので、他国では異端視されるメイジもテヴィンターではエリートの扱いを受ける。テヴィンターの人間にとって魔法とは才能であり文化の一つであり、それを操るメイジは尊敬の対象でもあったのである。
- こういう背景はChantryも十分承知していたので、発足後のChantryはテヴィンターのエリート(要するにメイジ)を支配しようと試みるが、結果的にChantry下にあっても国内でテヴィンターのメイジの権力と影響力が失われることはなかった。
- またテヴィンターのGrand Clericは、自国の文化背景を鑑み、テヴィンターが男性の司祭をもつことを認めるようオーレイのChantryに対して幾度となく誓願していた。Chantryはこの要請をことごとく拒否したものの、テヴィンターでの布教活動はますます困難になっていく。ちなみにChantryが司祭に決して男性を受け入れない理由として、アンドラステが女性だからというだけではなく、マフェラスの裏切りに象徴されるように、男性は教えを受ける側だとするChantryの基本理念があるからである。
- 第三次ブライトが終了して、Chantryはかつてブライトを引き起こしたとされる古代のmagisterに関する説教を開始する。これによって魔法に対して不信を全面に出すChantryと、魔法を重んじるテヴィンターの間で軋轢がますます表面化し、テヴィンターのGrand ClericがChant of Lightの有名な一説『magic exists to serve man, and never to rule over him』を「魔法は他者の心を操るためではなく社会に貢献するためにある」と解釈すべきだと主張したことで、この対立もいよいよ本格化した。
- メイジは監視するのではなく解放すべきだとするテヴィンターに対し、ChantryはGrand Clericの主張を撤回するよう要求。ヴァル・ロヨーの腐敗をもって自分達の主張は正しいとするテヴィンターは、Circle of Mageの一員でもあったValhailを教皇とするImperial Chantryを正式に設立した。
- 塔の時代3:99
- ヴァル・ロヨーの教皇であるJoyous2世の死は、ミンラーソスを喜ばせ彼女の命日を休日に制定するほどであった。
こうして教会は自分達とは考えを異にする北方の宗徒に対して、いつか天罰が下るであろうとして、次代のAgeを漆黒の時代と命名したのである。
関連ページ †
分類 †
【た行】
【ストーリー・年表】