目次 †
祝福の時代 †
概要 †
「祝福の時代(Blessed Age)」とは教会暦8期目の100年間(8:00~8:99)のこと。長期間子宝に恵まれず後継者不在が懸念されていたオーレイの皇帝Etienne一世が双子を授かったことで、これが今後の繁栄を予感させる吉兆の現れだとする教会によって命名された。
主な出来事 †
- 祝福の時代8:5年
- カークウォールでオーレイからの独立を目指す反乱が起こる。結果的にカークウォールは自由を勝ち取ったがviscountという役職はそのまま残された。(注:7:60にクナリの支配から解放された当時のカークウォールは、オーレイ皇帝の指名のもとviscountの地位にある者が土地を治めていた)
- 祝福の時代8:10年
- パル・ヴォレンのクナリが(見栄を張りたいがために)リヴェイン外交官の訪問を迎え入れたことは、それまで謎に包まれていたクナリ社会の理解を深めることに繋がった。
- 祝福の時代8:24年
- 「Mad Emperor」こと皇帝Revilleのもとオーレイは2度目となるフェレルデンへの侵攻を試みる。(注:1度目の侵攻は漆黒の時代)
本来は王を支え国の屋台骨であるはずの多くの男爵達がすでに秘密裏にオーレイと通じていたため、瞬く間に攻撃の足がかりを築いたオーレイは、ビジルの要塞やアマランシンをたちまちのうちに征服。レッドクリフも例外ではなく「ロザリングの戦い」ではヴェネドリン王(注:ヴェネドリン・セイリン。カレンハドの直系の子孫で当時のフェレルデンの王)を失い、王位の象徴であるカレンハドの剣「Nemetos」までも失われる結果となった。またハイエヴァーの公爵であったアーダル・クーズランドも王を守ろうとして戦死した。
- 祝福の時代8:25年
- ヴェネドリンの死後、彼の息子であるブランデル・セイリンが王位を継承することになるが、若さゆえに当時のフェレルデンを統率することは難しく、結果としてこの先20年間血みどろの争いが続くことになっていく。
- 祝福の時代8:44年
- オーレイがデネリムを奪取したことで、フェレルデンの敗北は決した。ブランデル王は鞭打ちの刑に処され死は免れたものの、各地の諸候はオーレイの圧政に対してゲリラ活動をたびたび起こした。
その後ブランデルは亡くなるが、その数年を経て彼の孫が誕生する。それがマリクであり、彼の母親(ブランデルの娘)は「反乱の女王」の名で知られるモイラである。当時のフェレルデンはオーレイ皇帝の指名のもとMeghrenがフェレルデンの王位についていたが、ブランデルの娘の存在によって対オーレイにおける反乱軍の気勢がそがれることはなかった。モイラはその異名のとおり父親にまさるほどの名声とカリスマ性をもちあわせていたのである。
- 編者注:Meghrenについて:http://dragonage.wikia.com/wiki/Meghren
この時フェレルデンの王位についたMeghrenは、オーレイの王族で後の皇帝Florianの従兄弟にあたる。彼がフェレルデンの王に指名されたのはいわば左遷の意味があり、Florianに背いた罰としてフェレルデンに送られた。異国とはいえ王位を与えられたにもかかわらず、オーレイに帰国を嘆願する書面を送り続けたMeghrenであったが、オーレイへの帰国が認められることはなかった。彼は生涯フェレルデンになじもうとせず当地の人と文化を見下していたという。
ちなみにMeghrenの従兄弟でRevilleの死後教皇になるFlorianの姪にあたるのが、後の女帝セリーン1世である。
- 祝福の時代8:47年
- この頃オーレイでは、皇帝Revilleが疑心暗鬼に陥る。これは彼のライバルであったGratien大公の一族を皆殺しにしたことで、宮廷がGratienの唯一の生き残りである生後8ヶ月の赤子に味方するのではないかという被害妄想が膨らんでいったためである。
- 祝福の時代8:51年
- 皇帝Reveilleが死去。Gratien家からの報復を恐れた彼は、一年以上部屋に閉じこもってばかりだったという。
- 祝福の時代8:55年
- クナリ族がセヘロンに再び上陸し3年でこれの征服に成功した際、彼らとテヴィンター大帝国の争いは依然続いていた。当時のテヴィンターはクナリとの争いを独力で行っていたが、大陸の他国家とクナリとの関係も決して安定していたわけではなかった。クナリは数回にわたって再び大陸への侵攻を試みてはいたのである。
- 祝福の時代8:60年
- Aurelian Pentaghastがネヴァラの王位を主張。ところが彼が実際はPentagast家に属さないことが判明し失脚したため、ドワーフの地に逃れた彼は(人間では初めて)「Legion of the Dead」に加わりその一員となった。ちなみにDA2で手に入るアーマーセット「The Last Descent」は、このAurelianがかつて身につけていたもの。
- 祝福の時代8:62年
- アンティヴァの都市Trevisoでは、オイル倉庫の出火が原因で街が一面火の海に。
- 祝福の時代8:70年
- ネヴァラとオーレイの間で、Perendale西域の統治をめぐって戦いが起こる。結果としてネヴァラ側が勝利をおさめたものの、オーレイはネヴァラの領有に異を唱える当地の人間に対して反乱を煽動するようになっていく。
- 祝福の時代8:76年
- 稀にみる冬の寒さの中、スタークヘイヴンの背教者、Adainがサークル・オブ・メジャイから脱走。Adainはその後もテンプル騎士の追跡を振り切り自由の身となった。ちなみに彼が遺した「Cold-Blooded」という杖がDA2で入手できる。
- 祝福の時代8:82年
- オーレイを破ってPerendaleの領有に成功したネヴァラは、その勢いのままに今度は自由連邦を征服すべく侵攻を開始する。
しかしこの進軍はCade Arvaleによって阻まれ、この功績によってCade ArvaleはChanpion of Tantervaleの称号を得ることになった。
- 編者注:DA2の主人公が最終的にのぼりつめることになるこの「英雄(Champion)」という称号は、カークウォールだけに限った話ではなく自由連邦三大都市(カークウォール、Tantervale、スタークヘイヴン)にそれぞれ存在する模様。DA2のCodex>Mantle of the Championにも詳しい。
なおTantervaleはスタークヘイブンと同様にMinanter River流域にある都市で、スタークヘイヴンよりも西に位置する。上記の通り自由連邦三大都市の一つ。
- 祝福の時代8:96年
- 「反乱の女王」モイラが暗殺。
これはMeghrenの命令のもと、Ceorlic男爵を中心とする数人の貴族の裏切り行為によってもたらされた暗殺劇である。
- エンドリン・エデュカンがオーズマーの王に即位。
- 祝福の時代8:98年
- モイラの死後、まだ青年であった皇子マリクに率いられた反乱軍は港町グワーレンを奪取することに成功する。これはマリクにとって母親の死後初めての勝利でもあった。
- 編者注:グワーレン(Gwaren)について:http://dragonage.wikia.com/wiki/Gwaren
現在のフェレルデンには公爵領(有徳の時代「フェレルデンの封建制度について」参照)が二つあるが、そのうちの一つがフェレルデン南東の港町グワーレン(もう一つはハイエヴァー)。The Frozen Sesに面しブレシリアンの森に囲まれ西にはコーカリ荒野が広がる辺境の街ではあるものの、フェレルデンにおける主要都市の一つである。
地底回廊と繋がるグワーレンはもともとドワーフが駐屯地として利用していたが、その後人間の手によって港湾都市として栄えた。またこの地はマリクがオーレイから取り戻した最初のフェレルデンの土地でもあり、Ferelden Rebellionでマリクが危機に陥った時に地底回廊を経由して戻った先もグワーレンである。
ちなみにDAOで登場するロゲインは公爵の地位についているが、彼が治めている土地がグワーレンで「グワーレン公」として9:11に任命された。またDA2でホーク一家がロザリングから逃亡を図る際には、船に乗るためにグワーレンを経由している。
- 祝福の時代8:99年
- フロストバックとOrkney山脈の彼方で、ここ数年2体のドラゴンが目撃されるようになる。そもそもドラゴンの存在は、鋼の時代にネヴァラのドラゴンハンターの手によって狩り尽くされ絶滅したと思われていた。ところがこの2体のドラゴンはオーレイとネヴァラの地方に現れるや、土地を焼きつくしありとあらゆるものを壊滅に追いやったのである。このような災害にもかかわらず、セダスにドラゴンが再来したことを吉兆であると思い込む者も中にはいたが、しかしながら教会はこれを最大級に不吉な前兆であるとした。こうして祝福の時代は幕を閉じ、教皇Faustine2世によって次代は竜の時代(Dragon Age)と命名された。これは世界の退廃と大変動を予見させるものであった。
- 編者注:教皇Faustine2世はもともと次代を太陽の時代(太陽はオーレイ帝国のシンボル)と名付けるつもりだった。このあたりの経緯は本編のCodexに詳しい。本編コーデックス>歴史・文化>セダス暦参照。
- 祝福の時代8:99年 →【Ferelden Rebellionが勃発】
- フェレルデンの反乱軍がオーレイに対して蜂起する。この一連の騒動は「Fereldan Rebellion(8:99~9:00)」として知られている。
Fereldan Rebellionについて †
参考ページ:http://dragonage.wikia.com/wiki/Fereldan_Rebellion
更なる詳細が知りたければ、本編のメインライターであるDavid Gaider著『Dragon Age: The Stolen Throne』という小説を読んでみよう。
- 背景
(現在から遡ること)1世紀前、フェレルデンはオーレイにほとんど征服されかけていた(8:24 Blessed)。Dragon Ageの幕開けはそういう背景の中始まろうとしていたが、その直前ついに本格的な反乱が勃発する。初めは反乱の女王の名で知られるモイラによって率いられていた反乱軍は、Bann Ceoricと何人かの貴族の裏切りに会い、その後はモイラの息子マリクの手で率いられることになる。
- Southron Hillsの戦い
ロゲインの父親を攻撃していた王(Meghrenのこと)の軍勢から逃れ、反乱軍のキャンプに戻ってきたマリクとロゲインだったが、王の軍隊が今度は北と南の二手に分かれてこちらのキャンプを強襲するつもりだという知らせを受ける。反乱軍は二人を更に逃がそうと、(たとえ全滅したとしても)自分達が盾になるので僅かの手勢を連れて今すぐここを離れるよう提案。ところがマリクはこれを断り、ロゲインも反乱軍を犬死にさせる気はなかった。ロゲインは、自分がマリクを装って北からの軍隊を引きつけるので、その間反乱軍は南からくる軍隊にあたるよう提案したのである。こうして反乱軍はマリクと共に南からの軍勢にあたったが、一方Rowan(マリクの嫁。イーモンとティーガンの姉)は自らの手勢を引き連れロゲインの救援に向かったりもした。結局ロゲインの策は功を奏し、反乱軍は生き延び、MeghrenとSeveran(編者注:Meghrenの在位中、相談役となっていたメイジ)を驚かせた。
- グワーレンの戦い
貴族達から仲間を募り戦力の補強に数ヶ月をかけた後、反乱軍はグワーレンを攻撃する。当初抵抗は少なかったが、エルフのメッセンジャーKatriel(編者注:オーレイのエルフであるが、マリクの寵愛を受けていたbard)がある知らせを持って来る。それは王の軍勢がアマランシンのArl Byronと彼らの勢力を敗走させ、じきにグワーレンにやって来るというものであった。しかしながら反乱軍は(マリクが負傷したものの)この軍勢を退けることに成功。ロゲインは指揮官の地位にまで昇格した(指揮下にはレンドン・ハウがいた)。
- West Hillの戦い
West Hillがシュヴァリエに大量の給金を貢いでいるとの情報から、反乱軍はWest Hillへの攻撃を決める(編者注:West HillはBannornの北、Coastlandsの西に位置するウェイキング海に面した街。West Hillとカレンハド湖の東部をつなぐ流域がリバー・デインといわれる。またシュヴァリエとはオーレイに属する騎士団のことで、彼らは与えられた特権を乱用し、市民に危害を加えることもあった。本編DAOのデネリムマーケットでシュヴァリエから逃れて来たオーレイ人の話が聞ける)。しかしながらこれは罠であったため、Katrielの導きで行軍を進めていた反乱軍は、その軍勢の半分を失うことになってしまう。その中にはArl Rendorn(編者注:おそらくArl Rendorn Guerrinのこと。Rowan、イーモン、ティーガンの父親)の姿もあり、彼もまた殺されてしまった。一方、難を逃れた残りの反乱軍はグワーレンに戻ろうとするものの、敵勢力はBrecillian Forestを包囲し反乱軍の逃亡を阻止した。しかしながら運良く生き伸びていたマリク、ロゲイン、Rowanの3人は、Katrielの助けもあり地底回廊経由でグワーレンに戻ることができた。またその道中で死の軍団を仲間にできたこともあり、地底回廊でのダークスポーン襲撃にも耐えられたのである。ちなみにその後Katrielはマリクの手によって殺されることになる。これは、ロゲインの提言があったこともあるが、マリク本人がKatrielとSeveranとの関係を危うく思っていたからでもあった(しかし実際のKatrielはSeveranとの関係を一切絶っていた)。また彼は母親であるモイラを裏切ったBann Ceoricとそれに連なる貴族達も即座に処刑した。
- ホワイト・リヴァーの戦い
この戦いについてはほとんど知られていない。反乱軍が敗退を余儀なくされ、難を逃れた反乱軍の中には、ブライス・クーズランド(人間貴族で始めた場合に登場する主人公の父親。ハイエヴァーの領主)やレンドン・ハウ、Leonas Bryland等がいたというぐらいである。
- リバー・デインの戦い
(この戦いの前にフロストバック山脈の西方でハイドラゴンが暴れ回っているのが目撃されている)
リバー・デインの戦いは8期99年の出来事で、Fereldan rebellionを語る上でハイライトともいうべき合戦である。リバー・デインを経由してきたオーレイのシュヴァリエは、ロゲイン率いる反乱軍の待ち伏せにあい殺された。ちなみに、本編DAOでロゲインが装備しているリバー・デイン装備は、この戦いでオーレイを率いる指揮官から獲得したものである。
- その後
以上のような反乱軍の活躍から、最終的にフェレルデンは独立を勝ち取った。ただし外交上正式に独立を認められるに至るのは、オーレイで女帝セリーン1世が即位してからになる。
関連ページ †
分類 †
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【ストーリー・年表】